「それはないだろ…常識的に考えて…」…たまに出てしまう口癖です。
社会人としては“常識”をわきまえていることは非常に重要なことだと思います。
どこまでを“常識”とするかはわかりませんが、電話の応対や挨拶、簡単なメールの文面から、タバコのポイ捨てとか電車の中での電話など当てはまるんじゃないかと思います。
しかしこの“常識”が一体どこまでが常識なのか?を考えるのも結構面白いもんです。
「朝食はパンだろ。」「電車で通勤なんてありえない。」「残業なんてしたことありませんよ。残業がある会社なんてまっぴらです。」…もしかしたらこういうのを常識という人もいるのかもしれません。ちなみに毎度おなじみWikipediaではこのように記されています。
■常識
常識(じょうしき)は、社会の構成員が有していて当たり前のものとしている価値観、知識、判断力のこと。
その社会に適した常識を欠いている場合、社会生活上に支障をきたすことも多い。これは文化摩擦などとして表面化することもある。
社会によって常識は異なるため、ある社会の常識が他の社会の非常識となることも珍しくない(例えば、Microsoft社内の常識のいくつかは、インターネット世界の非常識である。Outlook ExpressやWindowsメールをデフォルト設定で使用すると、インターネット上で非常識(ネチケット違反)となるようなメールをばら撒くことになるなど)。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ちなみにyahoo!辞書では次のようになっています。
■【常識】じょう‐しき〔ジヤウ‐〕
一般の社会人が共通にもつ、またもつべき普通の知識・意見や判断力。「―がない人」「―で考えればわかる」「―に欠けた振る舞い」「―外れ」
◆common senseの訳語として明治時代から普及。
common senseの訳語だったということから考えると、
『社会で生きていく上で必要とされる基本的な「感覚」や「認識」』と言ったところでしょうか。
当然「常識を持っている」ことは社会人として大事なことだと思います。しかし社会で生きていく上で「ただの常識人」というだけでは面白くありませんし、新しいものも生み出せません。新しいものを生み出すには「常識」よりも「非常識」が必要だからです。
例えばホテル・リッツです。言わずと知れたリッツ・カールトンですね。
ホテル・リッツはセザール・リッツが生み出した、それまでの「非常識」に満ち溢れたホテルです。
それまでのホテルでは非常識だった各部屋シャワールーム完備であったり、ディナーのアラカルト方式採用など、それまでの「ホテルはこうあるべき」というものを捨て、本当に顧客の視点でサービスを提供してきました。
またAmazonもそうです。
Amazonのロングテール戦略だってそれまでの常識の上にではなく、非常識の上に成り立っています。
特にマーケティングの分野や研究の分野って「常識的な考え方」よりも「ひねくれ者さ」がとても重要になる典型的なお仕事だと思ったりしています。
「Need」や「Want」の奥にある「Seed」を見つけられるのって、こういう「非常識な考え」を持っている人だと思うんですよ。
「"常識"だろ?お前そんなことも知らないのか」とかいつも思ってないで、たまには「非常識な」視点を持ってみませんか?
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