土曜日の話ですが、
オープンソースカンファレンス2009に行ってきました。
イベント自体は20・21の二日間開催なのですが、当然の如く平日は参加できず。後日の21日だけの参加です。場所は日本電子専門学校でした。
今回の参加の目的は、
1番
Linux、Windows 混在環境に効く Windows Server のポイント 2番
オープンソース地図の時代がやってくる 3番
ライトニングトークの3つでした。
1番目のWindowsとLinuxの件は遅れての参加だったためちょっとしか出れなかったので、後でMicrosoftのブースでいろいろと話を聴いてきました。しかしこちらは遅れた関係もあってメモが取れていないので除外。
そんなわけで、残りの二つについて参加して取ったメモを軽く公開。
前以て書いておきますが、
【疑問点】に対して回答的な記載がありますが、実際にすべてを質問したわけではなく、聞ける範囲で聴いたり応対の中で納得したことを記載しています。決して答えられなかったわけではありませんのでご理解ください。
■オープンソース地図の時代がやってくる1.オープンストリートマップとは自由な地図をみんなで作る世界規模のプロジェクト。2004年にイギリスで始まった。
始めたきっかけは、“アメリカでは地図の利用が自由、だがイギリスでは地図の利用に制約がある。では自分たちで地図を作ればよいのではないか?”という発想の元に始まったらしい。
システムとしてはWikiの発想をベースに白地図にマッピングしていけるアプリケーションを作成した。
2009年2月現在で世界で90000Users。GPSのUpdate件数でも65000Usersいる。User数はここ1年(2008から2009)で一気に増加。
また、2007年の夏にアメリカのフリーの地図のインポートに成功。データ数が急激に増加した。
【疑問点】・自由とは何? →イノベーションのため、地図の書き換えが出来ること
・ではイノベーションとはなんだろう?地図の書き換えが自由に出来たらどんなメリットが考えられるだろうか?2.OpenStreetMapを見てみるOpenStreetMapのズームは16レベル。
日本、イギリス、ドイツ等々にコミュニティが存在。
建物情報については、インポートできる場合はインポートしていることもある。基本はフリーハンドによる手書き。
レンダリング(画像化)でスタイルは自由自在。
デザインのレンダリングルールを書き換えることで、スタイルを変更することができる。
例
・Pabマップ(イギリス)
・サイクルマップ(ドイツ:標高データ等の表示あり)
【疑問点】・どれだけの国が行っている? →国と言うくくりでは行っていない。アメリカの人がインドの地図を書くことも出来る。
スタートはイギリスだが、発展途上国等の地図が無い国に、GoogleMap等の航空写真を利用して地図を描いている人もいる。
・日本の場合、国土交通省のマップデータがあるはずだが?
ソース…地図・空中写真・地理調査 - 国土地理院3.OpenStreetMapを書いてみようハンディGPS、パソコン、インターネットがあればできる。
GPSトラッカーは何でもOK。(下で8000円~上で40万とか)
地図データの収集とUpdate方法
Garmin等でGPSデータを収集
↓
GPSデータをUPLOAD
↓
エディタでレンダリング
利用するツール
・Potlach…フラッシュベースのブラウジングツール
・JOSM…Javaベースのクライアントアプリ
GPSデータは、GPXという拡張子なら可能
ライセンスと利用に関しては、データのライセンスはクリエイティブコモンズを活用。商用の活用も認めている。
OpenStreetMap Japanの活動に関して
OSM Japan…2008年3月に開始
主に行っているのはリソースの日本語化。
2009/1/22 GIS Japanの巻頭インタビューに掲載されている。
OSM Fukushimaと言う団体も存在
【疑問点】・GPSの精度は?DGPSとかいろいろあるが? →最新のものでm単位で誤差は出るが、地図縮尺に直すと極めて小さな誤差になるため問題は無い。
企業用(DGPS?)だとミリ単位まで誤差を抑制できる。
・地方の山の中の場合、GPSの情報が正確に取得できない場合があるがどのように対応?・ログのフォーマットは?(何年か前の記憶では、フォーマットがいろいろあった気がするが)・バスやタクシーにGPSを乗せてロギングしたらある程度のデータが集約して取得できないか?それとも個人で取得することが重要なのか?と、軽く発散気味ですが。今の方向性としてはビジネスベースではなくて本当にCGMの考え方、Wikinomicsの考え方に忠実に則っているのだと認識しました。でもビジネス化できたらもっと面白いかもしれません。
そんなわけでOpenStreetMap、僕もせっかくなので使ってみたいと思います。
OpenStreetMap Japan 自由な地図をみんなの手に■ライトニングトークこちらは個別に8つのライトニングトークがありました。こちらは興味を持ったものだけを。
1.IPA「第2回オープンソースソフトウェア活用ビジネス実態調査」のご紹介:橋本明彦さん/みずほ情報総研株式会社IPAで行っているオープンソースウェアの活用ビジネス実態調査の結果紹介
過去にOSC島根で協力のお願いをしていた件について、その調査結果を報告
半数以上がオープンソースとしてはLinuxを活用していると回答
また1/3がミドルウェアのオープンソースを活用していると回答
(注意:この中にはJavaも含まれている)
IT技術者の4人に1人がOSS技術者
今後のオープンソースの展開としては、ミドルウェアからDB,組み込み等が増加することが予想される
また使われている言語等のついての割合も調査されている
詳しくは
OSSiPediaで。【疑問点】・技術者の人数の把握はできているのか?オープンソース情報データベース OSS iPedia2.Tech Seminar Timemapのご紹介:さとうようぞうさんIT勉強会カレンダーはすごい。でも情報量が多すぎて見づらい。そこで。
IT勉強会カレンダーを見やすくしました。
【疑問点】・個人的にですが、あまりFlashは好みません。何故Flashを選択したのでしょうか?Tech Seminar Timemap Powered by IT勉強会カレンダー4.学校現場でのオープンソースの話題:齋藤秀志さん/山形県立寒河江工業高等学校H19:OSPプロジェクト採択校
OSPプロジェクトに関することは、CECに詳細な情報がある(CEC:
コンピュータ教育開発センター)
OSPプロジェクトで得たオープンソースの知識を生かして町おこしを検討している。(クラフトマンさがえ)
過去に行ったこと…みこしにLinuxを組み込んでプレゼン
例.
無線センサーネットワーク(さくらんぼ泥棒対策)
eさがえネットワーク(学校に集まって勉強会を企画)
本当は7番目にお話していただいた須藤さん(株式会社クリアコード)のmilter managerの話がすごく気になってはいたのですが、プレゼンの下に表示されていたウサギと亀に目が行ってしまい、あまり集中して話しが聞けなくなるという事態に。(Rabbitというアプリらしいですが…)
milter managerについては、こちらを見てくださいませ。
milter manager:milterを効果的に使うためのmilterそんなわけで、いつかはこのような場で堂々と話が出来ればと思っていますが、いつになることか…。
ちなみにオライリーの記事で紹介されているガチャポンも、しっかりやってきましたよ。
ガチャポンで運試し?Open Souce Conference 2009 Tokyo/SpringPR