非常に切ないお知らせが週末ありました。
プリントゴッコ、6月30日に販売終了--PCやプリンタ普及の波に押され
理想科学工業は5月30日、プリントゴッコ本体の販売終了を発表した。プリントゴッコの発売は1977年。以来31年販売され、年賀状印刷や布印刷などに利用されてきたが、1990年代後半からPCやインクジェットプリンターが家庭へ普及し始めるなど需要が著しく減少していたという。今回販売終了が発表された製品はプリントゴッコPG-5ベーシックセット、プリントゴッコPG-11本体、プリントゴッコアーツ(紙用セット)、プリントゴッコアーツ(布用セット)。なお、プリントゴッコのランプやインク、マスターなど関連消耗品については当面販売を継続するとしている。写真はプリントゴッコPG-5ベーシックセット。
幼稚園から小学校くらいまでですかね?
毎年、大晦日が近づくと押入れから出してきては年賀状を作るのに使っていた気がします。
あのピカッ!って光った瞬間眼が眩むのが怖くて、思いっきり眼をつぶっていたのを覚えています。
焼き付けた後の電球のプスプスしてる時の焼き焦げたにおいも好きだったなぁ。
そして同じように押しても上手くいく場合と失敗する場合があるという仕様…。
何とも素敵なアイテムでした。
ちなみに歴史をみると、
1977年(昭和52年)=発売開始
1993年(平成5年)=152億円の売り上げ達成!
2008年(平成20年)=6月に販売終了
と、93年に売り上げのピーク。
PCの普及が始まったのが90年代終わり頃。
今ではPCで簡単に年賀状作成もできますし、こればかりはPC普及の影響は否定できませんね。
このニュースを見て、せっかくならPCでプリントゴッコ風なデザインが出来るデザイナーツールと、USB接続でインクを搭載しているプリントゴッコの押すヤツ(名前不明)があったら面白いだろうなぁと思いました。
あの匂いが好きだった人には訴求力は無いかもしれませんが、ペッタンペッタン押すのが好きな人には良いかもしれません。
このニュースからも感じたんですが、最近思うことのひとつで、
いろいろなことが簡単に出来過ぎて一つ一つのものに味が無くなってきているように思います。
もちろん、プリントゴッコ以上にそれ以前の筆字での年賀状ほど味のあるものは無いと思うし、
他にもジャケットやTシャツなど、手作りのものだから出る風合いがあったと思うんです。
もし、上に書いたような“PCで出来るプリントゴッコ”が出来ても、手作りの時のような風合いは生み出すことは出来ないのかもしれませんね。
■参考理想科学工業株式会社RISO:プリントゴッコ・ワールド関連記事
プリントゴッコ、6月30日に販売終了--PCやプリンタ普及の波に押され:CNET Japanプリントゴッコが販売終了 年賀状文化の衰退も後押し:IT Media Biz.ID年賀状づくりに活躍した「プリントゴッコ」販売終了:イザ!あの「プリントゴッコ」が販売終了、31年の歴史に幕を下ろす:gigazinePR