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就活サークル増殖でマニュアル漬けの罠
学生同士の面接やダメ出し、役に立ちますか?
就職活動さえも、サークルにしてしまう昨今の学生さんたち。
熱心に活動してますが、効果は上がっているのでしょうか?
( AERA『08.3.31号』【特集「就活」が壊れる】P.20参照 )
つまらない大人に、なってはいけない。
この話は、どちらかというと、
こんなご時世だからあの会社に入ったら一生安心だとか、
友人や親に誉められる就職をとか考えて就職活動している人には、関係のない話です。
いい会社に就職するとスキルが身に付く。そのスキルを武器に
キャリアアップしていきたい。そう考えて
就職活動をしている人に関係がある話です。
誤解を恐れずに言ってしまえば、
スキルを身につけてキャリアアップする、という言葉はウソだと思うんです。
たくさんの学生の方々に会っていると、
社会に出たらキャリアを身に付けたいと、よく言う。
じゃあキャリアって何だろう?
キャリアアップとは年収のアップだったり、資格の数だったり、
世界で勝負できる度胸だったり、人脈(って何でしょう?)だったり。
例えばある人は
「就職したら希望どおり本社の営業部に配属が決まって、
大学の先輩の人脈をフルに活用して注目をあびて、それで
海外留学の試験に合格してアメリカでMBAをとって、
帰国したら本社スタッフになって、経営会議とかにも出席して、それから
まもなくヘッドハントされて、都心の高層マンションでシルバーのポルシェに乗って、
元スチュワーデスの奥さんがいて、女の子が二人いて、海外旅行なんかもよくいって、
軽井沢に別荘があって……」などと言う。
ま、後半はともかく、どうにもMBAとか、人脈とか、そんな話が多い。
でも、どうも見えてこないのが
「では、あなたは何をやりたいというのだろう?」についての答だ。
いったい何がかなったら、あなたは「あぁ充実した人生だなぁ」とつぶやくだろう。
もちろん、それはひとそれぞれ。でも「世の中を、」とか
「日本ではまだ」といった言葉から始まるようなものだったり、あるいは、
これまで20数年生きてきた自分の興味関心、特異不得意を込めた
「願い」のようなものだと思うのです。
そう。答は毎日の仕事の中にある。
出会いや、壁や、失敗や、悔しさや、涙や汗や(なんか根性ものみたいですけど)、
そんなキレイなものも、つらいものも、全部受け止めて、
必死で「自分の答」を見つけ続けること。上手くいった、ダメだったを繰り返して、
できるだけ多くの試行錯誤やトライアルが出来ること。
ビジネスは答が毎日変わる世界。
毎日次々と見えてくる課題を真剣にこなしていくうちに、
だんだんと大きな宿題のようなものが見つかってくる。それが
自分にとってのテーマになる。
そのテーマを解決するためにさらに大きなステージを求める、
そのために必要な武器がスキルで、その筋道こそがキャリアだと思うのです。
仕事とは、自分の人生の大切な時間を費やす、ある意味生きている時間。
だから「厳しい環境で自分のチカラを試してみたい」という気持ちを大切にしながらも、
その時間をも楽しむ。
だって仕事は苦行じゃないんだから。
世の中を語ろう。世界の矛盾を語ろう。自分たちの夢を語ろう。
そしてそのために苦労をしよう。
どうせ大変なら楽しい大変を真剣に。支えあう仲間を。誇れる仕事を。と思うのです。
仕事を楽しむって、そういうことだと思う。
お金のことだけ考えてたら、
やってらんないよ。仕事なんてね。
自分の志を持って、厳しい世の中から逃げずに向かい合いたい。
そして厳しさをも楽しんで成長したい。
英和辞典をひくと、スキル(=skill)には「熟練」という意味があって、
キャリア(=career)には「生涯」という意味が出てきました。
そうか。スキルって単なるうわべのテクニックのことじゃなかったんだ。
キャリアって生涯、つまり生き方のことなんだなぁ。
それでは、あなたの生涯を輝かせる就職活動ができますように。
スキルだけで仕事を楽しめるヤツは、いないよ。